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2007.04.03 住宅セミナー続き:危ない住環境
 私達の最も身近で影響深い環境は、住環境です。人が人に関わり人を育てるように、住宅も人の人生に大きく関わり人を育てる役割を持ちます。家族の気配を肌で感じ取り、自然の風や光り、そして植物や美しい景色が生活の中に入り込む事で豊かな感情表現、日本の風土から来る豊かな文化を体で感じる事のできる感性が養われるのでしょう。
 靴を脱ぐ習慣の私達は、畳や板の間の感触を素足で感じ、土、漆喰や紙等の自然素材のテクスチャーに直に触り、そして、その質感を記憶の奥に止めて来たように思います。日本の心と言うべき、そんな記憶こそが次世代に伝える重要な文化遺産なのかもしれません。
 残念ながら、高度成長期に生まれた新建材と呼ばれる材料の一部は、感性豊かな日本人の生活には馴染まないと私は感じています。日本の昔から伝わる漆喰、土壁等は呼吸をし室内空間に無数に舞っている、粉じん、油分水分を吸着し調整する役割を持っていました。現在使われている、ビニルクロス、塩ビシート、ウレタン塗装の類いは室内空間の面をコ−ティングし空中の浮遊物を拒絶します。それらの浮遊物は、喘息を誘発し、クロスの壁に付着し、カビを発生させその胞子をまき散らし、結果、人の体内に入いる事になります。国は、その事に気がつき数年前から24時間換気を義務付けました。
 住空間に空気清浄機を入れ、外部空気を取込み、強制換気を行なう住環境は、安全だと言えるのでしょうか?だから私達建築家は、生活の安全性に目を向け、できるだけ新建材の使用をさけるようにしています。
 ただ格好だけにこだわるのではなく、理念を確立し空間づくりを行なっています。寝室だけは、電気を一切持ちこまず電磁シールドをする家を造るといった要望も今後増えて来ると思っています。住宅は、一日の疲れを癒し、エネルギーを貯える場所です。だから安全安心は住環境に不可欠な条件だと思うのです。
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