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2019.01.21 今の時代に相応しい建築工法の再考!
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インスタント工法による張りぼて安普請パビリオン建築を造らないためにどうすれば。

名建築である昭和初期迄に造られた建築(教会等)の殆どが湿式工法による左官職人の手仕事でした。

現在ではコストが高価になる人造石を磨き形を造る左官職人がいなくなりました。

本格的ネオゴシック様式建築を模した建物を計画したとしても、今では実現してくれる職人が居ないのが問題です。
FRP製モール材(装飾材)を接着剤等で貼り付け塗装で誤魔化す事くらいしかできません。
貼り付けたものは何れ剥がれるのです。建物の寿命を15年程度と設定するなら有りかも知れませんが、経年と共に時の流れを感じさせ雰囲気が良くなる建物にはなり得ない物でないと建ちにくい現在。

それは世の中の建築方法が、湿式工法から乾式工法へと変化し、建築手法の合理化が極端に進んでしまった事によります。
そうなってしまった原因を以下に示します。

1、コスト要因によるもの
人件費と建築資材、新建材の価格によるコスト競争。

2、リスク回避要因によるもの。
技術者の上手い下手の結果で発生する外壁の崩落やひび割れ等、欠陥建築のリスクを軽減する為、世の中の建物全てが左官技術者の手腕に頼らない現代建築手法(乾式工法による建築)へと向かってしまった。

3、建築現場での合理化要因(新素材と新工法)によるもの
人の手間を最小限に抑える新建材を利用した新しい工法(新技術)が次々に生まれた。

そんな理由で、二次製品による建材を多用する乾式建築工法での住宅や建物群で、日本中何処でも同じような建物が並ぶ安っぽい景色へと変貌しました。

魅力的な建築を創るためには今一度、原点回帰が必要なのかも知れません。

乾式工法の広がりにより欠陥建築の数は減少するも、その工法で造られた建物自体は、長寿命化に繋がっていないのも事実です。

足し算の建築から引き算の建築へ!理解され難いかもしれないけど、地方での建築活動での小さな挑戦をしています。

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