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2018.07.01 鉱滓煉瓦擁壁の保存を選択
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これは貴重な鉱滓煉瓦の擁壁。

先日の大阪地震の後、危険な違反ブロック造擁壁撲滅に向けての注意喚起に伴い
昔から地域に残っているこの様な組積造擁壁も危険擁壁として撤去工事が加速されます。

それなりに補強がなされていれば問題無いでしょうが、現存するものは全て、経年劣化が進んでいるものばかりで、写真のものも見るからに道路側へ少し傾いている様に感じてしまいます。

この鉱滓煉瓦は以前にも取り上げましたが、明治時代に八幡製鐵所から出たスラグ廃物利用として産まれた煉瓦で、現在は世界中何処を探しても入手不可能な、グレーの煉瓦です。

世の中から抹殺され尽くされるであろう鉱滓煉瓦の擁壁ですが、現在進捗中の佐賀市内の現場に残ってた全長40m程の鉱滓煉瓦による擁壁(写真とは違うもので道路に面していない)は、鋼管を使い倒れて来ない様補強を施し残すよう計画しました。

歴史的産業遺産としての価値は相当ありそうですので、壊して作り変えるよりコストの掛らない補強による存続を選択した次第です。

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