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2011.05.03 軍艦島レポート
憲法記念日の今日は、憲法の事考える事無く朝から神埼のT薬局へ造作家具設置の件で打合せに行って来ました。花粉や黄砂等でアレルギーの患者様が多く、大変忙しい毎日だそうです。今日はオフィスは休みで、打合せから戻りそのまま独りオフィスに居ます。先月16日の軍艦島レポートをアップします。
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九州伝承遺産ネットワーク主催による軍艦島視察報告
視察日時:2011年4月16日午後2時13分~5時50分、天候:曇
報告書:平成23年4月19日 
報告者:NPOまちづくり研究所 理事長 三原宏樹
軍艦島レポート

 世界遺産候補の軍艦島への今回の上陸は私にとって始めての経験でした。写真で軍艦島の景色は何度も拝見しておりましたが、実際に実物を見る事ができたのは貴重な体験でした。
 そこにはコンクリートが剥離、落下、その躯体の壁も柱も床や天井全てが赤錆でぼろぼろの鉄筋が剥き出しになっているRC建築物群がありました。私は30年以上建築の設計に携っておりますが、学生時代から、鉄筋コンクリートはほぼ永遠に存続すると言った神話があったように思います。それは間違っていた事を今回の視察で思い知らされました。同時に私達が求め続けた近代的で豊かな生活、そして近代化の歴史に対して、この廃虚の姿が疑問を投げかけているように思われました。

軍艦島レポート
 37年前より以前に続いていた、この島で暮らされていた大勢の人達のストーリーとそれまでの歴史が凍結されたまま朽ち果てて行く現在進行形の姿そのものです。
 この島に残るコンクリート建築物群は、修復も現状維持も不可能であろう事は容易に予測できます。この島を見る事で、私達は現在も修復できない手法で都市を構築している事が良く解ります。
軍艦島レポート

 3月11日に突然起った、東日本大震災の悲劇は数分の時間で、この端島よりも悲惨な状況を津波という自然の力が造ってしまったのですが、37年間掛けて建物が残ったまま廃虚となったこの軍艦島は、そんな人の力、存在がいかに儚く小さいものかを教えてくれる貴重な遺産なのでしょう。
 サスティナブルな社会を構築するための手法を、私達はもう一度考え直す必要があるのでしょう。私達が豊かである事、幸せに過ごす事、そんな事を求める私達の存在事態、この地球にとって良い事なのか、私達は未来へ何を残そうとしているか、この遺産を見る事で考えさせられます。
 この遺跡を多くの人達に伝えて行こうと人生を掛けておられる坂本さんと、その影で軍艦島を愛し、軍艦島に命を捧げられた多くの人達に敬意を表します。そして今後の活動を心より応援したいと思います。