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2010.05.02 コンクリートから人へで社会に変化!
 昭和43年以降100万戸を割らなかった住宅着工件数が平成21年度は大きく減少し788千戸に落ち込んだそうで大きくニュースで取上げられていました。
 日本での経済成長の時代は終演を向かえ、民主党政権はそれに追打ちをかけるよう、公共工事に予算を付けない方向へ向っているようです。
 もはや業界から政治家を送り込んで、業界が少しでも潤うような政策をといった小手先の経済対策ではどうにもならない、地球規模でのグローバルな経済の流れに日本は飲み込まれてしまっています。今は、日々変動する石油の価格や鉄、木材、コンクリート等の市場価格にどのように対応するかを迫られています。
 建築の設計の仕事をしながら、行きがかり上、様々なNPO活動にも携らせていただいている関係で、世の中の流れを少し敏感に感じ取れるようになっているような気がします。
 NPO活動の方は、昨年と今年は大きな転換期にさしかかっているようです。まさに「コンクリートから人へ」という流れで、緊急雇用対策等の政府からの支援で今迄、行政サービスと考えられていた公共サービスが、NPO等の市民団体へ委託され小さな予算で大きな効果を狙った仕組みづくりが出来つつあるようです。
 ほぼ公務員一人の給与で2人以上の人を常勤で、NPO等、サービスの質や中身の問題をより理解している専門家の集団に公共サービスの一端を担ってもらおうとする社会システム転換が計られているようです。
 地方で懸命に頑張っている建築業やものづくりの職人さん達には、社会の産業構造改革の流れに乗り遅れないように、早く転職をしなさいといわれてるような気がします。
 公共サービスを、公共サービスの矛盾を指摘し市民の力で改めようと立上がった、NPO等市民団体に任せようとする事は正解でしょう。またスクラップアンドビルドでは経済が持たなく経った地方で産業構造を転換しようとする動きも間違いでは無いような気がします。
 しかしながら地方に残る、伝統的技術を継承する、左官、大工、屋根葺きなど、日本が世界に誇れる伝統的建築技術を守る事は、日本の文化を守る事に繋がります。伝統的文化を残すことこそ日本の存在を世界に示す事に繋がり、日本を守る事に繋がると思うのです。まさにEU諸国は、昔の伝統文化に今も支えられ、靴や鞄など先端技術とは程遠いもので豊かさを保ってるように見受けられます。
 住宅づくりが工場生産された新建材で構成され、壁材、床材、屋根材で構成され水廻りもユニット製品を選ぶだけに変ってしまい、エコポイントや長期優良住宅制度は、それらのプレハブ産業を応援する形となっています。
 このままだと、結局は人件費の安い発展途上国で造られたの工業生産物で日本中が覆われてしまう事になってしまいます。すでに日本中、北海道から沖縄迄同じような建物が並び、同じ景色になってしまってます。
 一昨年、私達NPO仲間の田崎左官さんに弟子入りされた20代の若くて美形の左官職人さんがいます。彼女が言われた、「自分の手で何か確固としたものを造りたいと言う一心で左官の仕事に飛込みました」という想いは、まだ日本の若者も捨てたものじゃ無いと嬉しい気持ちにさせてくれました。
 環境の時代こそ、私達の身近にある、土、水、石、草、竹、木、等を使い芸術作品といわれる日本の伝統美を誇る、空間を創り出す事は、地球環境に対する大きなメッセージでもあると信じます。
 「人が動けば社会が変る」というのは市民活動のキャッチフレーズでした。マネーを動かすことではなく、人が動くことで、人の生活が豊かになる。そんな社会に変れることが今、求められていると思います。
 連休初日、こんな事を考えていました。