2008.04.22 ハコづくりから魅力創出へ
今日-4月22日掲載佐賀新聞コラムです

■ハコづくりから魅力創出へ

 熟成した社会に本当に必要なものは何だろう。採算の取れない余計なハコモノは必要無いであろう、しかしなにもしない地域は、経済が沈み人も街も元気をなくし、その地域の存在自体すら危なくなる時代だ。
 私達の住む地域には、その土地の風土と共に場所特有の歴史や文化が数多く残っている。
 多くの人は、美しい景色や景観は、当然のようにいつまでもそこにあるものだと思い意識すらしていない。実は、その景観も手間と時間をかけ皆で育み守っていく必要がある。残念な事に、気がついた時には多くの魅力的な景色が無くなってしまっている事も多い。
 地方都市が地域の魅力づくりに力を入れ、今となっては消滅してしまった美しい景色や、まだ残っている景観資源の再生を、事業として捉え、そこに住んでいる市民に託し地域住民に還元する形で行なえば、その地域の大勢の人が元気になれるだろう。
 しかしその景観に価値を見出せない住民も大勢いる事も事実で、壊さないためのルールづくりや啓発活動も同時に必要だ。
 足もとに沢山の地域の魅力が残っている。その魅力を活かすも殺すも実は市民である。

    (アルフデザイン代表 三原宏樹)