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2008.02.28 環境への配慮は豊かさを否定しない
 大量消費社会での沢山のモノに溢れた生活は本当に豊かなのだろうか。感性豊かな多く
の女性達は、高価なブランドバックや服など、本質的な良いモノを持ちたがり、そのモノ
に愛着を持ち末永く使おうとする。私も仕事上家具を提案する際には、少々コストが上が
っても長く使える本物を選ぶことを勧める。
 古い建物には、木、石、鉄、土など身近にある本物の素材が、建具、床、壁、天井など
贅沢に使われている。これらの素材を活かしリニューアルされた空間は、歴史的な深みの
ある雰囲気を醸しだし魅力的で興味深いものだ。
 しかし大量消費時代の産物であるいわゆる新建材、木目や石模様をプリントした合板等
で構成された空間は、30年もすればリニューアルできない大量のゴミの山を作ってしまう。
 20世紀後半から半世紀足らずの間に大量のゴミを生産してきた現代社会、それらに囲ま
れインスタントな空間で暮してきた私達の世代は本当の意味での豊かさの価値基準を見失
っていたのかもしれない。
 地球温暖化阻止が叫ばれる中、もう一度豊かさの価値を見直し、本物を長く使う、良い
モノを大切にする文化を定着させることの必要性を感じる。
                       (佐賀新聞コラムひだまり2008.2.26)